住宅雑誌Replan(リプラン)北海道・東北の新築事例紹介

太陽光をたっぷり取り入れ有効利用する家

木の温もりと陽光を生かした
ナチュラルな省エネの住まい

■恵庭市・モデルハウス
■設計施工／（株）キクザワ
TEL：0123-32-2440
HP：http://www.kikuzawa.co.jp/
E-mail：[email protected]

　木の温もりにあふれ、ナチュラルさにくつろぐ住まいづくりを志向し続けるキクザワ。恵庭市戸磯の新興住宅地に建てられた超省エネのＱ1.0住宅は、太陽の光がたっぷりと射し込む心地よさと、イニシャルコストを抑えた第３種換気がポイントです。造作のＦＩＸ窓と開閉できるトリプルガラスの窓を組み合わせ、北側の開口を少なくすることで熱損失を抑え、同時に明るさと開放感を確保。南側と東側に大きく取られた窓や、２階ホール吹き抜けの間仕切りに用いられたガラスによって、家中が温かな陽射しに包まれています。
　暖房は灯油セントラルで、１階の床下に暖房器を設置。やさしい床暖房のような効果で室内はほんわかと暖かです。加えて、大開口がある南側の窓下は蓄熱効果のあるタイル張りで仕上げ、太陽熱を有効利用。また、大きな暖房パネルを窓の横に設置し、部屋全体をすっきりとした印象に仕上げるなど、省エネ効果とデザイン性を両立させています。
　造作が得意という自社の特徴を生かし、キッチンは既製のシステムキッチンを、造作のカウンターとダイニングテーブルに組み込んだオリジナリティあふれる優れもの。さらに、２階ホールでは主寝室側の壁に外壁材を取り入れて、凹凸で変化をつけた仕上げにし、昼の光と夜の照明で異なる表情が楽しめる、何とも心憎い演出がなされています。太陽の光と熱にやさしく抱かれながら、日々の暮らしを心地よく営める家。そんな印象の住まいでした。