住宅雑誌Replan(リプラン)北海道・東北の新築事例紹介｜イチ押し住宅128 設計／（有）奈良建築環境設計室・施工／拓友建設（株）

北方型住宅を利用して、デザインも性能も叶えた住まい

四季を味方につけた快適な暮らしが実現

■[札幌市・Ｎさん宅]

■設計／（有）奈良建築環境設計室
TEL：0187-54-3198
E-mail:[email protected]

■施工／拓友建設（株）
TEL：011-773-2888
HP:http://www.takuyou.jp/
E-mail:[email protected]

　散歩道のある大きな公園に隣接したＮさん宅。その立地を生かしたいと、設計を建築家の奈良顕子さんに依頼しました。　「北方型住宅は、建て主にプラスアルファの安心感を持ってもらえる有益なツール。かといって、特別な仕様は必要ありません」と奈良さん。手がけた物件は基本的にすべて北方型住宅に登録しているといいます。　恵まれた周辺環境を効果的に室内へと取り込むため、住まいは北側に寄せて配置。ゆったりとした庭や家庭菜園が魅力的です。構造は１–２階をコンクリートブロック造、3階は屋根の形状から木造に。時間が経っても変わることのないブロックの美しさと、少しずつ変化していく木の味わいが、室内に豊かな表情を与えています。リビング・ダイニングに設けた開口部は、冬はたっぷりと陽射しを取り込み、夏には街路樹の葉と、外部に設けた庇によって日射を遮るようにプラン。四季を通して快適な室内環境を実現しました。　施工は、北方型住宅の知識も深く、現場の実績も豊富な拓友建設が担当。　「作り手の立場からも、北方型住宅を活用することで、より完璧な住宅の管理が可能。積極的に取り入れています」と同社の妻沼澄夫社長。　加えて、この住宅は「第2回サスティナブル住宅賞・（財）ベターリビング理事長賞」を受賞。デザイン面はもちろん、性能面でも大きく評価されました。　住み手の希望を生かし、デザインと性能両面を追求したＮさんの住まい。これからの住宅に求められる要素がたっぷりと詰まっています。

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■工法／1・2階：補強コンクリートブロック造、3階：在来工法 ■ブロック造部分：外断熱、木造部分：充填断熱+付加断熱 ■建築データ構造規模／補強コンクリートブロック造（1–2階）+木造（3階）・3階建て、延床面積／229.53m²（約69坪）、＜主な外部仕上げ＞屋根／ガルバリウム鋼板、外壁／ガルバリウム鋼板+羽目板、建具／玄関ドア：木製断熱ドア、窓：木製断熱サッシ、＜主な内部仕上げ＞床／ナラフローリング、壁／コンクリートブロック化粧積・シナ合板・羽目板、天井／コンクリート打放・シナ合板・羽目板、＜断熱仕様＞基礎／FP板（B3）75mm、壁／ブロック造：FP板（B3）100mm・木造：グラスウール24kg100mm+FP板（B3）100mm、屋根／FP板（B3）125mm+グラスウール24kg250mm、＜暖房方式＞地中熱ヒートポンプによるセントラルヒーティング ●工事期間／平成17年8月–12月（約5ヵ月）

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