住宅雑誌Replan（リプラン）

■[岩手県花巻市　Oさん宅 ]
■設計・施工／RE・ホーム
TEL：0197-64-5547
FAX：0197-64-5548
HP:http://www.h4.dion.ne.jp/~rehome/top.html
E-mail:[email protected]

　「工法や断熱などの技術的なことは、住宅のプロならやれて当然。大事なのは『高性能で美しい、いい家をちゃんとつくる』姿勢であり、心だと思っています」と話す、ＲＥ・ホーム代表の筑後久典さん。創業して19年、地域に根ざした「いい家づくり」を着実に積み重ねてきました。

　同社の家づくりの基本は、美しさの中に「快適」と「安心」への配慮をさまざまな形で盛り込むこと。具体的には、新在来木造構法により北海道の住宅並みの高断熱・高気密・高性能・高換気を標準仕様として、１年ほど前からはＱ値１・０をベースにした施工も開始。「これからの住宅建築のテーマは省エネルギー。ＣＯ２排出を抑え、ランニングコストも軽減するためには住宅の性能にかかる部分が大きい」と筑後代表。素材や部材の選択に配慮し、自社大工による高い施工技術が、次世代省エネ基準をはるかに上回る高性能住宅を可能にしています。

　快適性に加え安心への配慮は、表面的には見えない部分にも。「躯体そのものをしっかりつくる」が基本の同社では、一般的な住宅に比べて２〜３割程度多い構造材と耐震金物、構造パネルを使って堅固に施工。「よく聞くのは木材コストを抑えるため本数を減らし、代わりに耐震金物を増やす方法･･･。それでは高い強度を得られるはずがない」と筑後代表は断言します。さらに頑強な躯体による「効果」は、降雪量の多い岩手の雪害にも威力を発揮。「屋根の雪の重量に耐えるし、屋根断熱もしっかりしているから、屋根の雪が溶けずに飛び、雪おろしする必要はありません」といいます。

　一般住宅建築で実績を積む一方、ケア住宅などの設計・施工、介護設備機器の販売・レンタル業務なども展開する同社。ＮＰＯ法人「アクセシブル北上」理事長も務める筑後代表は、全ての人が住みやすいユニバーサルデザインの住まいづくり・まちづくりの重要性を説きます。

　「既成の商品は誰にでも合うようで、実は誰にも合わなくなっています。人が商品に合わせて暮らすのではなく、人や家族の事情に対応することが本来の住まいづくり。それがオーダーメイドなんです」。

　住まう人の目線に立った家づくり。「当たり前」のことをきちんと形にする、それがＲＥ・ホームです。

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