住宅雑誌Replan（リプラン）

　濃淡をつけたベージュ系の外観が、明るく優しい雰囲気を醸し出すＴさん宅。室内も白と茶を基調に、ウォールナットの床と白壁が落ち着いた佇まいを演出しています。
　建て替えにあたりご夫妻が希望したのは、目に不安を抱える奥さんが快適に暮らせる空間でした。そこで、玄関から右手には水まわり、左手にはＬＤＫと奥さんの寝室を配置し、１階部分のみで普段の生活が完結できる間取りを実現。キッチンやトイレへも最短距離で移動可能なよう、斜めの動線を取り入れるなどの工夫も加えました。
　デザインはもちろん、性能面にも定評があるタカコウ･ハウス。なかでも東日本大震災以降、耐震面にはいっそうの強化が図られています。Ｔさん宅でも、構造材には集成材よりも強度に優れたＬＶＬ合板を使用するとともに、接合面には耐力の高いピン工法を採用。さらに、地震の揺れを大幅に抑えるダンパー式の制振装置も組み込んでいます。
　同社のつくる住宅の中でもう一つ特徴的なのが、宇宙ロケット開発技術を応用して生まれた建築用塗料「ＧＡＩＮＡ」を導入している点です。硬いセラミックの中に空気を含んだ球体の多層で構成されている塗膜は、断熱、空気質改善、遮音･防音、防露などの効果が実証済み。ＬＤＫや水まわりの内壁や天井に「ＧＡＩＮＡ」が施されたＴさん宅も、居住性の高さは折り紙付きです。
　安心･快適に暮らしやすく。Ｔさん宅は同社のデザイン力と先進の施工技術が高いレベルで融合した一軒と言えるでしょう。