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北海道R住宅

Contents

「北海道R住宅」とは

 既存住宅(中古住宅)を省エネ、耐震、バリアフリーなどの項目ごとに設けられた基準に基づき、長期の使用に耐えうるようリフォームした高性能再生住宅のことです。
 大きな特徴は、施工業者とは異なる第三者である専門家〈北海道住宅検査人〉による既存住宅の現況診断、北国にふさわしい住宅を設計・施工できる技術者〈BIS(ビス)〉・〈BIS-E(ビス・イー)〉による性能向上リフォーム。そして、Web上で既存住宅の現状、リフォームの仕様、施工状況を記録・保管できる〈北海道R住宅サポートシステム〉です。このシステムへの入力により、その家の住宅品質カルテができあがり、後々リフォームする際にも無駄のない改修計画を立てることが可能。売買の際には住宅の品質を示す資料にもなります。既存住宅の現況を把握することで、性能向上に必要なリフォームを効率よく実施できることから、新築よりも割安に高性能住宅へと再生できるケースも珍しくはありません。

その実績

 「北海道R住宅」は平成21年度に「長期優良住宅先導的モデル事業(国交省)」、平成22年度と平成23年度には「長期優良住宅先導事業(国交省)」の採択を受け、工事費の一部に補助金が支給されるなどのメリットが後押しとなり、北海道R住宅の累計実績は、平成25年の3月末には約500戸となりました(補助対象以外の住宅も含む)。  さらに、平成25年度にも北海道R住宅事業者ネットワークが提案応募した国土交通省の補助事業3つに採択されており、中でも「住宅・建築物省エネ改修等推進事業(国交省)」で採択された「北海道R住宅システム」では、最大193戸の住戸に補助金が支給されます。
 全国的にも先進的取組として高い評価を受け、実績も着実に増えている「北海道R住宅」。マイホームを手に入れようとする人にとっての、スタンダードな選択肢の一つとなっています。

中古住宅市場活性化に必要な8つの取組

中古住宅市場活性化に必要な8つの取組

※画像をクリックすると大きい画像が表示されます。

北海道R住宅サポートシステム(改修履歴の記録と保管)

中古住宅市場活性化に必要な8つの取組

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北海道R住宅のWEBサイト

北海道建設部住宅局 建築指導課 建築企画グループ
TEL.011-231-4111(内線29-471)

北海道R住宅システムをもっと知るためのQ&A

Q.リフォームをしたきっかけは?
A.既存住宅の寒さから「高気密・高断熱化によって暖かい住宅にする」ことを第一に考えた方が約半数、次いで「住宅・設備の老朽化や傷みが目立ってきた」や「新築並みの性能・機能を持つ住まいにする」が多い回答で、「今住んでいる地域・場所に長く住みたい」「住みたいと思っていた地域に建つ住宅」の2つを合わせた地域へのこだわりに関する回答も聞かれました。さらに、「家族人数の変化・子どもの成長に対応したい」「一戸建てに住みたい」「高齢でも暮らしやすい住宅にする」などの回答もリフォームのきっかけとして多いようです。
Q.特に役立ったことは?
A.建物の気密性能(C値)測定や、性能向上(長寿命化)、省エネ性能(Q値)の提示に特に支持があり、BIS・BIS-Eによる省エネ設計・管理や住宅検査人による現況調査・改修アドバイスも役立てられています。
Q.事業者を知ったきっかけ・機会は?
A.最も多いのは施工現場・完成住宅を見学したこと。インターネットでの情報収集、リフォームのフェア・セミナーに参加したケースも多く、事業者の知名度やチラシ・住宅雑誌・広告、以前からリフォームやメンテナンスを頼んでいたとか、知人等からの紹介などが事業者を知るきっかけとなっています。
Q.北海道R住宅の満足度は?
A.全面的なリフォーム・改修を行う北海道R住宅。断熱・気密・省エネ性能のアップ、水まわり等の設備の一新、屋根・外壁、暖房・換気方式や間取り・内装、耐震性のアップも多く行われています。
リフォーム後の満足度
満足度が高い項目(上位の3項目)
①住みやすさ、住みごこち・・・ 87.7%
②台所/風呂(広さ、設備等)・・・ 87.7%
③断熱性、気密性・・・ 86.6%
「どちらともいえない」が多く、満足度が5〜6割の事項
①今回負担した工事額
どちらともいえない 33.3%満足度 51.3%
②購入後のアフターフォロー、サービス
どちらともいえない 24.0%満足度 55.3%
③大地震に安心な耐震性
どちらともいえない 29.6%満足度 62.6%

※数値は「満足」・「ほぼ満足」の回答の合計を示す。

Q.持ち家or中古住宅のリフォーム? 購入?
持ち家or中古住宅のリフォーム? 購入?
Q.リフォーム工事の金額は?
リフォーム工事の金額は?
Q.いつ建てられた建物をリフォームした?
いつ建てられた建物をリフォームした?
Q.自己資金? それともローン?
A.「自己資金+ローン」と「全て自己資金」が大多数。わずかに「自己資金+親族の資金援助・贈与」。リフォームの場合、新築のような低金利の長期ローンが難しいとされ、費用面での不安はつきもの。しかし、それを可能にした商品が北洋銀行から独自に登場しています。

※回答内容は、平成21~23年度に北海道R住宅システムによってリフォーム工事を完成させた施主、
または、リノベーション(再生)住宅の購入者364世帯を対象に行ったアンケート調査の結果に基づいています。

北海道R住宅で補助金が受けられます

北海道R住宅は、平成25年度の国土交通省・補助事業の採択を受けました。これにより、要件を満たす住宅に補助金が支給されます。

平成25年度 住宅・建築物省エネ改修等推進事業(住宅)/国土交通省
補助額等
1)補助限度額:国費 1億4,475万円
2)採択対象戸数:合計193戸
事業概要
省エネ改修及びバリアフリー・耐震改修を行い、北海道R住宅の性能等の要件を全て満たす既存戸建て住宅(木造)を対象に、1戸当たり上限75万円を国が補助します。
補助対象期間等
1)採択日(平成25年9月6日)以降に工事着工したもの
2)平成26年3月31日(平成25年度内)までに工事着工し、平成27年2月28日までに工事完了するもの
対象地
北海道全域
詳しい情報
http://www.hokkaido-r.jp

北海道R住宅事業者ネットワーク 会員リスト

ニュータウンに住むメリット

緑比率の高さや公共施設の充実が特徴

 団地型住宅とはいわゆる「ニュータウン」のことです。わが国のニュータウンは、地方自治体や都市再生機構(当時の住宅公団)やディベロッパーなどにより計画的につくられた住宅地のことで、区画整備はもちろん、道路や交通網、医療施設をはじめとする公共施設など、パブリックな空間も含めてしっかりと計画されています。
 ニュータウンは住環境として大変優れています。緑地や公園が多いだけでなく、分譲区画も広いので各戸の庭が広く、全体の緑比率が高いこと。駅やバスなど公共交通機関が整い、利便性が良いこと。病院や公共施設などが充実していること。それらが融合し、街全体が豊かな住環境をつくり上げています。

住宅リフォームで新たな可能性広がる

 しかし一方で、昭和40年代後半に建設のピークを迎えたニュータウンの住宅は、築後半世紀を迎えつつあり老朽化が進んでいます。世代交代の時期を迎えたものの、住民の少子高齢化が進み、家が受け継がれずに空き家も増えています。
 そうした中で、空洞化が進むニュータウンを見直し再生するという動きも出てきています。一軒家を持ちたいというニーズが高まる子育て世代へ向けて、新たな形でニュータウンを供給するものです。
 ハード面でいえば、老朽化した住宅の耐震改修や基礎改修、断熱性能の向上や間取りなどのリフォーム。ソフト面では、専業主婦から共働きへとライフスタイルの変化に合わせた保育園や学校、あるいは高齢者のためのケア施設やコミュニティ拠点の設置など、街ぐるみ、地域ぐるみで子育てや高齢者にやさしい住環境へとリニューアルしています。
 緑豊かな環境と公共施設や交通機関の利便性は、現代生活では欠かせない要素です。それらがすでに備わっているニュータウンのメリットを生かし、既存の住宅を改修していくことで、ニュータウンは子育て世代が増え、新たなコミュニティとして発展していくことでしょう。実際にいくつかのニュータウンではリニューアルの計画が進んでいます。世代を超えてますますニュータウンの可能性は広がっていくでしょう。
ニュータウンに住むメリット

ニュータウンの住宅流通を促進

 北海道R住宅事業者ネットワークでは今後、高齢化などにより郊外型住宅団地での空き家の増加が見込まれることから、平成25年度より創設された「住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業(国交省)」へ、既存住宅の流通・活用を促進するためのコーディネート、既存住宅インスペクション、住宅のリフォーム、生活利便施設の整備等を行うモデル的な取り組みを提案。本モデル事業は、全国で9団体が採択され、北海道R住宅事業者ネットワークもその1つです。

平成25年度 住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業/国土交通省

補助額等2億300万円(平成25~27年度の3年間の採択総額)
事業期間平成25年11月~平成28年2月15日
対象地札幌市厚別区青葉町全域・もみじ台地区、北広島市北広島団地
事業概要既存住宅団地において空き家等の流通を促進し、地域の活力維持・再生を図るため、消費者が安心してこれら住宅を取得または賃貸化できるようにするための「コーディネート等の取組」を行い、国から事業実施に要する費用(コーディネート費、既存住宅インスペクション費、売買または賃貸化される住宅のリフォーム費一部など)が補助される。
無料相談・
アドバイス
◯自宅の売却または賃貸化に関する相談(土地のみの取り扱いは除く)
◯売却または賃貸化を予定している自宅(木造の戸建て住宅に限る)の、専門家による住宅検査(現況調査)
※宅建業法に基づく媒介契約に係る業務・手続き等は有料
※本事業で設定している住宅検査項目以外の検査は有料
国補助金が
受けられます
◯売却または賃貸化を予定している自宅(木造の戸建て住宅に限る)のリフォーム工事費一部
◯リフォーム工事費の1/3以内、上限100万円。補助対象は北海道R住宅の性能等の要件を全て満たす木造の戸建て住宅に限る。また、下記の事業メンバーの工務店がリフォーム工事するものに限る
※売却または賃貸化を予定していない自宅のリフォームで、北海道R住宅の性能等の要件を全て満たすものは、国交省「平成25年度 住宅・建築物省エネ改修等推進事業(住宅)」の補助金を受けられます(木造の戸建て住宅に限る。1戸当たり最大75万円)
受付・問い合わせ事務局・コーディネーター/(株)シー・アイ・エス計画研究所
TEL 011-706-1138 FAX 011-706-1137

※無料相談、国補助対象となるのは、上記事務局が受付・住宅所有者面談・事業手続き等を行った場合に限ります

●事業メンバー(団地型空き家流通部会、50音順)

(株)札都 (株)沢井建築工房 三王建設興産(株) (株)三五工務店 (株)シー・アイ・エス計画研究所 (株)森栄建設 大平洋建業(株) 竹内建設(株) メデル蝦名建業(株)

●連携団体

(一社)北海道建築技術協会

●連携団体

(地独)北海道立総合研究機構 北方建築総合研究所

●オブザーバー

北海道

北海道R住宅事業者ネットワーク・団地型空き家流通部会
事務局・コーディネーター/(株)シー・アイ・エス計画研究所
札幌市北区北10条西3丁目13 NKエルムビル3F
TEL 011-706-1138 FAX 011-706-1137
http://www.hokkaido-r.jp/

Replan vol.103 リフォーム特集

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