究極のエコロジー術でエコハウスを実現
電化リノベーションで再生した
築150年の古民家
■岩手県住田町 Sさん宅
■家族構成/夫婦
■設計・施工/株式会社 サンウッド盛岡支店
TEL:019-631-3055
HP:http://www.sunwood-net.co.jp
今回の事例は、リプラン東北 Vol.18に掲載しております。
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住宅はもちろん、神社仏閣、和舟なども手がける、総合大工集団・気仙大工発祥の地として知られる気仙地方。質の良い杉を産出する地域だけあって、美しい日本家屋や蔵が点在することでも知られています。
この気仙地方で、電化リノベーションを行ったというのが住田町のSさん宅です。ガルバリウム鋼板と天然木のツートンでまとめられた外観を見る限り、誰もが新築との印象を受けることでしょう。ところが、その躯体は約150年も前に建てられた古民家。室内に入っていくと、ダイナミックに走る桁や手仕事の跡が残る柱が迎えてくれます。
「廃墟同然で、建て替えしか頭になかったオーナーを説得することからはじまりました」と語るのは、電化リノベーションを行ったサンウッド盛岡支店長の我満嘉晴さん。外断熱硬質ウレタンを用いた断熱・気密改修、土間スラブヒーターを組み込む基礎改修など、施工のディティールをオーナーに説明。リノベーションであってもエコハウスとしての性能を確保できることを約束し、オーナーの納得を得たそうです。
「リフォームと聞くと、傷んだ設備を取り替えたり、壁紙を張り替えたりと、表面的な改善を指すことが多いのですが、私たちが行っているのは、家の性能を引き上げることです。特に断熱改修と電化による省エネ化に力を入れています。物件によって施工内容は変わりますが、最低限、次世代省エネ基準を満たすこととしています。そのため、性能という意味では、新築と同じレベルと考えてもらって大丈夫です」。ちなみにSさんのお宅では、Q値1・15W/㎡・Kという次世代省エネ基準を上回る性能を実現。耐震補強もなされ、快適で安全かつエコロジカルな住まいになりました。
「古民家はリノベーションを施すことで、資産価値の高い住み良い家に成りうるのです」と、信念を語る我満さん。その言葉どおり、風格あふれる日本の伝統民家の佇まいを楽しめるとともに、優れた断熱・気密効果を享受できる、素晴らしい住まいが出来上がりました。
この気仙地方で、電化リノベーションを行ったというのが住田町のSさん宅です。ガルバリウム鋼板と天然木のツートンでまとめられた外観を見る限り、誰もが新築との印象を受けることでしょう。ところが、その躯体は約150年も前に建てられた古民家。室内に入っていくと、ダイナミックに走る桁や手仕事の跡が残る柱が迎えてくれます。
「廃墟同然で、建て替えしか頭になかったオーナーを説得することからはじまりました」と語るのは、電化リノベーションを行ったサンウッド盛岡支店長の我満嘉晴さん。外断熱硬質ウレタンを用いた断熱・気密改修、土間スラブヒーターを組み込む基礎改修など、施工のディティールをオーナーに説明。リノベーションであってもエコハウスとしての性能を確保できることを約束し、オーナーの納得を得たそうです。
「リフォームと聞くと、傷んだ設備を取り替えたり、壁紙を張り替えたりと、表面的な改善を指すことが多いのですが、私たちが行っているのは、家の性能を引き上げることです。特に断熱改修と電化による省エネ化に力を入れています。物件によって施工内容は変わりますが、最低限、次世代省エネ基準を満たすこととしています。そのため、性能という意味では、新築と同じレベルと考えてもらって大丈夫です」。ちなみにSさんのお宅では、Q値1・15W/㎡・Kという次世代省エネ基準を上回る性能を実現。耐震補強もなされ、快適で安全かつエコロジカルな住まいになりました。
「古民家はリノベーションを施すことで、資産価値の高い住み良い家に成りうるのです」と、信念を語る我満さん。その言葉どおり、風格あふれる日本の伝統民家の佇まいを楽しめるとともに、優れた断熱・気密効果を享受できる、素晴らしい住まいが出来上がりました。
Data
家族構成:夫婦
延床面積:127.18㎡(約38坪)
断熱性能:Q値1.15W/㎡K
気密性能:C値0.2c㎡/㎡
構造:木造軸組2階建て
断熱仕様:硬質ウレタン+アルミコーティング
開口部:断熱ドア、樹脂サッシ(Low-E・ペアガラス・アルゴンガス入)
換気:第1種換気
暖房方式:床下土間スラブヒーター・蓄熱式電気暖房器
施工期間:平成19年6月〜9月(約4ヵ月)
エコロジーにこだわる古民家リノベーション
S氏邸のリノベーションはまず建物の外壁や屋根を取り外すことから始まりました。これらを取り去ることで表れた柱や桁などの躯体構造の状態をチェック。傷みが激しいところは取り換え、耐震補強を施しました。こうした作業の際に、我満さんがこだわったのはエコロジカルな建設スタイルです。「たとえば、壁土は宅内処理、廃材は薪に、トタンはリサイクルに出すなど、ゴミを出さないように工夫しました。省エネ住宅だからといって、建設の際にたくさんゴミを出すようではエコロジーとは言えません。施工側はそういった部分もケアしていくべき」と株式会社 サンウッド 盛岡支店 支店長 我満さん。
建設の現場で、暮らしの中でと、常にエコロジカルを意識するスタイルは、今後ますます注目されていくことでしょう。
今回の事例は、リプラン東北 Vol.18に掲載しております。
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■岩手県住田町 Sさん宅
■家族構成/夫婦
■設計・施工/株式会社 サンウッド盛岡支店
TEL:019-631-3055
HP:http://www.sunwood-net.co.jp